
先日、フランスの出版社エミスフェール/メゾンヌーヴ・エ・ラローズ社(Hémisphères / Maisonneuve et Larose)から、私が2027年に出版しました『江戸の瓦版』 (洋泉社歴史新書y)のフランス語版が刊行されました。タイトルは、
"Kawaraban: Prémices d'une presse populairedans le Japon d'Edo"
翻訳者は、パリ・シテ大学社会人間学部東アジア言語文明学科准教授のセザール・カステルビ先生です。有り難うございます。フランス語で瓦版のことが読める時代が到来するなんて、一体誰が予想できたでしょうか(反語)。

このフランス語版、実は原著とは違って本文フルカラー印刷なのです。美麗と表現する他ありません。

機会がありましたら、是非お手に取ってご覧いただきたいのですが、フランス国外で入手は難しいような気もしますので、フランス在住の皆様、宜しくお願いいたします。
余談。皆様、Netflixで配信されているアメリカのドラマ「Black Rabbit」、ご覧になりました?私もビックリしたのですけど、第一話冒頭に江戸時代の瓦版が登場しています。洗面所に大火を報じる瓦版が額装されて飾られているのです。気づいた方、いたらすごい。監督さんや美術さんは、あれが火災の被害地域を報じる瓦版とは知らずに使ったのかも知れません。しかし、デザイン画として見ても質が高いので、ついつい飾ってしまったのでしょう。そう、江戸時代後期の瓦版はデザイン画としても優秀なのです。などということを以前も何処かで書きましたが、それを証明する一事例のようにも思いました。なお、「Black Rabbit」は大人向けの、クリミナルかつロッキン(懐かしきグランジ風のそれ)な作品で、個人的に大変楽しめました。
森田 健司

