2020年01月25日

新刊『奇妙な瓦版の世界』(青幻舎)発売中です

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大学に居付いている可愛らしい猫たちを眺めながら笑顔で歩んでいたら、右手を壁に痛打した睦月の夕べ。まさに人間自損事故。私という人間が間抜けであることは十分に認識しつつ、何事も油断大敵なのであることだなあ、と反省しました。今回のダメージ:右手甲における擦り傷。

1. 『奇妙な瓦版の世界――江戸のスクープ大集合』(青幻舎)発売中

全力を傾注して拵えた瓦版本、極めて好評をいただいております。これだけは謙遜いたしません。著者から見ても、本当に面白い本なので、皆さま是非ともご覧下さい。amazonさんでも販売中です。

2. テレビ東京「お江戸のリスクマネジメント」(1月13日・12時00分〜13時00分)に出演しました

VTR出演で、瓦版とそれに関するあれこれをお話ししました。私の後ろに浅草寺のようなものが見えているカットがありましたが、もちろん実際に足を運んで撮影しています。観光客の方がめちゃくちゃたくさんおられた記憶があります。

ところで、この番組では「ある有名な鯰絵」に関して、今まで聞いたことがない説明(解釈)がなされていましたが、当然ながら、あれは私が提示したものではありません。一研究者として、これだけははっきりと書いておきたいと思います(あのような説明を大学のテストに書いたら、当然0点になります)。また、番組で紹介されていた「施し名前附」という瓦版は、某国立大所蔵とキャプションにありましたが、正しくは私個人が画像データを提供したものです。

3. 日本比較生活文化学会(第35回・全国大会)で基調講演を行いました

内容は『墨夷応接録』に関するものです。詳細は以下の通り。

日本比較生活文化学会(第35回・全国大会)基調講演
演題「江戸幕府とペリー艦隊の開国交渉――『墨夷応接録』が記録した事実」
日時:2019年11月2日(土)
会場:大阪学院大学

4. 朝日新聞(2019年11月14日付)の香港デモ関連記事でコメント

2019年11月14日(木)付の朝日新聞に、ちょっとしたコメントを寄せました。記事のタイトルは「自由を求める香港市民――響く抵抗歌」。政治的な話ではなく、プロテスト・ソングに関するものです。日本におけるプロテスト・ソングの歴史についてお話ししたものを短く整理していただいてます。

学問的対象としても興味深いものですが、私は個人的に、日本のプロテスト・ソングがとても好きでした(特に、いわゆる「関西フォーク」)。総体的に眺めれば、明らかにアメリカの模倣が多いのですが、その中でアーティスト、あるいは曲単位では独自性を発揮したものもあったと思っています。中でも岡林信康さんや加川良さんの曲は、今もずっと聴いています。音楽としても当然ですが、言葉の鋭さに感嘆します。岡林さんは、フォーク期以降も一貫して心に染みる曲を作り続けています。

5. 読売新聞(2020年1月22日付)の「編集手帳」で拙著を取り上げていただきました

何気に、全国紙朝刊一面の記事に自身の名前が出たのは初めてだと思います(地方紙はあった、と記憶)。江戸時代の長屋の木戸に関してのところで、拙著『江戸暮らしの内側』(中公新書ラクレ)を紹介して下さっています。大変嬉しいことです、有り難うございます。

森田健司
posted by km at 00:00| 御知らせ