2025年01月16日

最近のお仕事 (2025年1月15日更新)

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*勤務校でのレギュラーなお仕事以外を記しております。

【書籍】
・ 『異国人たちの江戸時代』(作品社・2023年11月)*
  *日本比較生活文化学会賞受賞(2024年11月)
・ 『増補新版 現代語訳 墨夷応接録・英国策論――幕末・維新の一級史料
  (作品社・2023年11月)

【テレビ・ラジオ】
・ テレビ朝日 『新・暴れん坊将軍』(時代考証)
  2025年1月4日(土)21時00分〜22時54分
・ NHK BS「英雄たちの選択」(出演)
  テーマ「幕末最強!庄内藩の戊辰戦争」
  2023年12月13日(水)20時00分〜20時59分

【新聞・雑誌・その他】
・ 講談社『週刊現代』(2022年12/10・12/17号)
  記事「『お江戸の瓦版』で世相を読む」
・ ロータリーの友事務所『ロータリーの友』(2022年1月1日号)
  講演レポート「CSR/SDGsの時代に考える職業奉仕」
・ KDDI「音のVR バーチャル浮世絵」(江戸文化監修)
  2021年12月15日(水)リリース


*詳細なプロフィール&研究業績一覧は、コチラです。

森田健司
posted by km at 00:00| 御知らせ

2025年01月15日

市民大学・大学院・時代考証など

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頑強ならざること、それは罪なのでしょうか。と、天に叫びたくなるぐらいド直球に流行病に罹患し、年末年始の貴重で愉快なお休みを、完全に喪失してしまったのでした。もうインフルエンザウイルス氏に対しては憎悪しか沸いてきません(大体そうでしょうけど)。結局発症から(ほぼ)完治まで12日ほどかかりました。病弱なる者にも光が当たりますように(ジョニ・ミッチェル風に)。

1. 生涯学習吹田市民大学、申込は17日(金)まで

生涯学習吹田市民大学の申込締切は2025年1月17日(金曜日)です。なお、定員を超えた場合は抽選になる模様、その点は予めご了承下さい。

<生涯学習吹田市民大学 第15回大阪学院大学講座>
心・文化・日常生活における情報などを「伝える」ということ

・ 演題:江戸時代の瓦版
・ 開催日:2025年2月1日(土曜日)
・ 開催時間:午後2時 から 午後3時30分 まで
・ 開催場所:大阪学院大学2号館地下1階教室
・ 受講料:500円

* 詳細についてはコチラを(pdfです)。
* お申込は、コチラのページから。

2. 大学院の担当講座に関して

明記するのを失念していましたが、大学院における私の担当講座は、2024年度から「比較文化研究」に変更となっています(以前は「多文化共生研究」)。大学院で当方の指導を希望される方は、願書を提出する前に一度メールにてご相談下さい。

3. 『新・暴れん坊将軍』(2025年1月4日放送)で時代考証を担当しました

久し振りに復活したかの時代劇に、時代考証として参加させていただきました。『暴れん坊将軍』に時代考証すべき箇所があるのか、と思われそうですが(実は私も当初そう思っていました)、実際は意外なぐらいやるべき作業が多くあり、勉強にもなりました。

娯楽時代劇には、史実を知らずして作られたファンタジーではなく、史実を知った上でのファンタジーであれば、編み込んでよいというのが私の持論です。この辺りのバランスが本当に難しいのですが、同時にそこが時代劇の面白みでもあるように感じています。

森田健司
posted by km at 00:00| 御知らせ

2025年01月14日

プロフィール&研究業績(2025年1月15日更新)

プロフィールを一記事として独立させました。
詳細な研究業績もご覧いただけます。
【続きを読む】

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2024年12月21日

日本比較生活文化学会賞と生涯学習吹田市民大学

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このブログを更新するのは約一年振りという体たらく。SNSにはついていけず、それならばせめてブログだけでも、という思いから始めたはずなのに、やっぱり放置してしまうのが、わたし、わたしという怠惰な人間。もっとスローに生きたいのです、などというポリシーからであれば格好もつきますが、意外と何も考えていないのが真相であり、世間にはもう年末の風が。風の街。

1. 『異国人たちの江戸時代』(作品社)で日本比較生活文化学会賞を受賞

ただただ嬉しい事実。昨年、作品社さんから上梓しました『異国人たちの江戸時代』に、日本比較生活文化学会賞をいただきました。本当にありがたいことです。学会理事の先生方、学会員の皆様、編集を担当して下さった倉畑さん、そして作品社の皆様に心から御礼申し上げます。

『異国人たちの江戸時代』の第二刷、まだ在庫ありますので是非、お手に取っていただきたいと思います。全力で書いたものが評価されるのは、この上なく幸せです。この本、タイトルもとっても気に入っています。

2. 生涯学習吹田市民大学・申込受付中

来年2月1日、吹田市民大学の一講座に登壇いたします。講演などは結構頻繁に行っておりますが、開かれた市民講座は久し振りです。詳細は以下の通り。

<生涯学習吹田市民大学 第15回大阪学院大学講座>
心・文化・日常生活における情報などを「伝える」ということ

・ 演題:江戸時代の瓦版
・ 開催日:2025年2月1日(土曜日)
・ 開催時間:午後2時 から 午後3時30分 まで
・ 開催場所:大阪学院大学2号館地下1階教室
・ 受講料:500円

* 詳細についてはコチラを(pdfです)。
* お申込は、コチラのページから。

1時間30分、江戸時代の瓦版についてのみお話する講座です。これはもう絶対面白いに決まっていますね(自分のことながら)。江戸時代とかメディア史とかに興味ある方は、是非お越し下さい。瓦版のことなら、8時間でも10時間でも喋れますが、なんとかぎゅっと凝縮した内容にしようと思っています。

森田健司
posted by km at 00:00| 御知らせ

2023年12月27日

「英雄たちの選択」と「今年の3点」

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今年の秋を一言で表現するならば、おそらく「亀虫」ということになりましょう。何処に行っても、道路には見目麗しい緑色の彼らが転がっていました。それどころか、私の住処にも勢力を伸ばしていたようで、毎日窓の外には相当数確認できました。自然の恐ろしさと面白さを感じさせられます。あ、申し遅れましたが、今年の関西では亀虫の大量発生という事象が生起しておりました。

ところで、今夏から今秋にかけて彼方此方に姿を現した亀虫は、「ツヤアオカメムシ」と名付けられた連中であるそうで、ごく個人的な感性から述べると、彼らはあんまし怖くありません。しかし、毎年私の生活圏で結構な数を目にする「キマダラカメムシ」は、なんだか恐ろしく感じるのです。大きさの差でしょうかね。あと、彼らの「だるまさんが転んだ」を連想させる動きも怖い。なお、彼らの名称を漢字で表記すると、黄斑亀虫となり、より豪壮に思えます。表記によって印象は大いに変わるものですね。

1. NHK BS「英雄たちの選択」(2023年12月13日放送)に出演しました

今年はほぼ全てのテレビ出演オファーを辞退しておりましたが、この番組だけお邪魔しました。テーマは「幕末最強!庄内藩の戊辰戦争〜徳川四天王・酒井忠次の遺伝子〜」です。とても学ぶことが多く、楽しい収録でした。プロデューサーさん、ディレクターさん、メイクさん、その他スタッフの皆様に心より感謝致します。

なお、放送日はNHK BSが2023年12月13日、NHK BSP4Kが2023年12月6日でした。4Kですよ、すごいな(全然わかっていない者の発言)。

2. 朝日新聞「今年の3点」に『増補新版 現代語訳 墨夷応接録・英国策論』

皆様は12月23日(土)付の朝日新聞をご覧になられましたでしょうか。彼の新聞の読書面にて、朝日新聞書評委員の「今年の3点」という企画が行われておりますが、そこに私が編訳・校註・解説を手掛けた『増補新版 現代語訳 墨夷応接録・英国策論』の名が挙げられているのです。しかも、3点に加えて下さったのが、保阪正康さんなのです。大袈裟ではなく、私は失神しかけました。学生の頃の私に、「将来貴方の出版した本が、保阪さんによって今年の3点に選ばれますよ」と伝えたら、失神しかけるどころか、失神したことでしょう。本当に有り難うございます。真摯に近・現代史を再考されてきた保阪さんに選んでいただけることは、この上ない栄誉です。これはもう、賞をいただいたものと勝手に解釈したいと思います。

講評で特に嬉しかったのが、「サトウ著『英国策論』の訳文もわかりやすい」というお言葉です。悶えながら、あれでもないこれでもないと訳出した甲斐がありました。『英国策論』の日本語版は、文意が捉えにくい箇所も多く、わかりやすく、しかも現代の日本語に移すのは意外に骨の折れる作業でした。「わかりやすい」ものになっているとすれば、これ以上嬉しいことはありません。

3. 『異国人たちの江戸時代』+『増補新版 現代語訳 墨夷応接録・英国策論』発売中

そして、『異国人たちの江戸時代』も発売中です。第一印象で、とにかく分量がすごいという感想をたくさんお伝えいただいたこの本ですが、もちろん内容にも自信あります。江戸時代の日本見聞録を片っ端から読んできた私が、全力を傾注して完成させた本です。『増補新版 現代語訳 墨夷応接録・英国策論』共々、在庫のあるうちにお買い求めいただければ幸いです。

なお、『異国人たちの江戸時代』は、ただ見聞録を紹介した書ではなく、これまでの江戸時代観に修正を迫るものとして仕上げました。特に、江戸時代初期と中期の記述に、注目願えれば嬉しく思います。江戸時代は、何らかの「完成形」に向かって疾駆した時期のように(無意識理に)考えられることがありますが、私はそれに違和感を持っています。その違和感の理由も、本書で明示できたと自負しています。

森田健司
posted by km at 00:00| 御知らせ